Linux をインストールするにあたり,多くのディストリビューションがあるため,初心者にとってはどれを選べばよいか困ります.
ここでは,前回使っていたのがRed Hatだったことから,その最新版 Red Hat 7.1 を選びました.
特に根拠はないです.
具体的なパッケージはムック本のRed Hat Linux 7.1入門 -この道を進めば、何かある! (Locus mook) (1,300円)です.
インストールの解説なども書いてありますが,初心者はこれだけの情報では足りないと思います.
結局,必要な情報は適宜Webで探すことを前提に,おまけのCD-ROMを手に入れることのみを目的として,上記のパッケージを選びました.
使用した機器は C1VJ本体 + CDドライブ(PCGA-CDRW52) のみです. HDDのパーティションは Linux用 4GB + win2k system 6GB(NTFS) + win2k data 20GB(NTFS)としてあります. CDドライブは16ビット(recovery)モードにして接続します.
インストール
CD(1枚目)を入れ,CDから起動します.
"Linux:" とコマンド待ちになるので,ここで "text" と入力し,テキストモードでインストールを開始します.
インストールの詳細については,各種テキストや以下のサイトを参照してください.
ここでは,次のような設定でインストールしました.
インストールが無事に終了したら,起動してみます. プロンプト"login: "に"foo","password: "にパスワードを入力しログインします.
一休み: メモリースティックの使用
この時点でメモリースティック(以下,メモステ)が使用可能になっています.
まずsuでスーパーユーザになります.
% su password: xxxx <- rootのパスワードを入力 #あとは,メモステをスロットに差し入れ,
# mount /mnt/memstickでメモステが使えます. C1VJの場合,メモステはフロッピーより容量が大きくて便利がいいです.
デュアルブートの設定
lilo(linux loader)の設定は/etc/lilo.confに書かれています.
まず,suになり,念のため /etc/lilo.conf のバックアップを作っておきましょう.
# cp /etc/lilo.conf /etc/lilo.conf.bak次にviを使って/etc/lilo.confに次を追記します. (ここではhda4がwin2k systemの入ってるパーティションです.)
other=/dev/hda4 label=win2k/sbin/liloを実行し,再起動すると起動メニューにwin2kが現れ,その起動が可能になりました. ちなみに,上記の設定では,デフォルトの起動はlinuxになっています. これをwin2kに変えるには,/etc/lilo.conf中の"default=linux" を"default=win2k"(labelで指定した名前)に変更すればOkです.
XFree86の設定
suして,X-Windowの設定をする.
viで/etc/X11/XF86Configの該当部分を以下のように書き直します.
Section "Monitor" Identifier "LCD 1024x480" HorizSync 31.5-95.0 VertRefresh 40-150 Modeline "1024x480" 65 1024 1032 1176 1344 480 488 494 560 EndSection Section "Device" Identifier "C1VJ Video Card" Driver "ati" #VideoRam 8192 EndSection Section "Screen" Identifier "Standard" Device "C1VJ Video Card" Monitor "LCD 1024x480" DefaultDepth 16 Subsection "Display" Depth 8 Modes "1024x480" ViewPort 0 0 Virtual 1024 480 EndSubsection Subsection "Display" Depth 16 Modes "1024x480" ViewPort 0 0 Virtual 1024 480 EndSubsection Subsection "Display" Depth 24 Modes "1024x480" ViewPort 0 0 Virtual 1024 480 EndSubsection EndSection(ちなみに現時点でのXF86Configはコチラ) 直したXF86Configは/rootか/etc/X11に置いておく.
# startxでX-Windowの起動を確認します.
samba
このディストリビューションでは,rpm -qa|grep samba でみると
samba がインストールされていると言ってきますが,正常にインストールされていないようです.
find で探しても smbd などもありません.
ということで, samba の再インストールを行います.
ちなみに,以下は全てrootです.
menu/Package Manager で samba をアンイストールし,
menu/Package Manager で samba (次のrpm)をインストールします.
samba-common-2.0.7-ja22ssl1.i386.rpm samba-client-2.0.7-ja22ssl1.i386.rpm samba-2.0.7-ja22ssl1.i386.rpm* 何故か,ktermから"rpm -ihv 〜"では不可.
xinetd-2.3.3-1.i386.rpmxinetdでの/etc/xinetd.d/swatファイルを次のように書き換える.
service swat { port = 901 socket_type = stream wait = no only_from = localhost only_from = xx.xx.xx.xx <- swat のクライアントを限定しておきます. user = root server = /usr/sbin/swat log_on_failure += USERID disable = no <- すなわち enable にします. }修正が終わったらxinetdを再起動する.
# service xinetd restartまた、tcpdによってアクセス制限がかけられているので,これを修正する. つまり,fire wall に穴をあけるわけですね. menu/firewall config で
new src device: swat src port: 901これで swat での samba の設定が可能になります. ここらへんはまだよくわかっていません.
cat /etc/passwd | mksmbpasswd.sh > /etc/samba/smbpasswd chmod 600 /etc/samba/smbpasswdユーザーfooのsambaパスワードの設定は以下の通り.
# smbpasswd -a foo暗号化したパスワードを有効化する. smb.confの次の行をコメントアウトを解除し有効にします.
encrypt password = yes smb passwd file = /etc/samba/smbpasswdsambaの開始は,
# service smb startこれでWindowsマシンから閲覧可能になります.
netatalk
Macintoshともつなぎたいので netatalk を入れましょう.
menu/package manager で netatalk をインストールします.
netatalk-1.5pre2-6.i386.rpm netatalk-devel-1.5pre2-6.i386.rpmユーザfooがアクセスできるように,/etc/atalk/AppleVolumes.default に以下を追記します.
/home/pub "pub" access:foo password:xxxxxx共有用ディレクトリを作ります.
# mkdir /home/pub # chmod 777 /home/pubnetatalkを起動
# service atalk startこれでMacとつながりました.