君に会いに行くよ

君に会いに行くよ
 幾つもの偶然と、それより多くの必然で、
 奇跡のように出会った私たち。
 彼女ばかり見ていた君、
 私はまるきりオマケだったね。
 ただ、驚いていた、この不思議。
君に会いに行くよ
 彼女は先に独りで帰ってしまった。
 あの娘に何も伝えられず、
 途方に暮れていた君。
 二つの世界はあまりにも遠かったよね。
 取れて行ってあげる、私たちの星へ。
君に会いに行くよ
 よかったね、あの娘に会えて。
 想いの丈を伝えられて。
 でも、云ったじゃない?
 あの娘には彼氏がいるって。
 落ち込まないで、よくあることでしょ。
君に会いに行くよ
 いいかげん、下を向くのをやめて、
 私まで落ち込んでしまうわ。
 元気を出して、いっしょに行こうよ、あなたの星へ。
 でもね、間違えないでね、
 これは恋じゃないんだから。
君に会いに行くよ
 300光年の距離を越えて、
 千年の歴史を飛んで。
 防疫システムなんて知らないよ。
 すぐに覚えるわ、言葉なんて。
 今の、この想いを君に伝えに行くよ。


2003年5月頃に考えていたSFです。
歌詞っぽくまとめようと思いついてから、一月かかりました。
結果、歌詞っぽくなってないなぁ。