まだ奈良時代

大学の一般教養の英語の時間に、
日本語の「…した」というのは完了相というもので、
英語の過去形とはそもそもシステムが違う。
と先生が言っていた。
なるほど、それなら未来完了があっても不思議じゃない。
というのが20数年前で、
時々思い出しては日本語文法の本をあさってみるのだけど、
なかなかそれらしい(?)本に出会いません。
とりあえず網羅的な本から入ってみよう、
と買ったのがこの本です。

はじめて読む日本語の歴史
沖森 卓也著
ISBN 978-4-86064-255-6
2010.3
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やまとことば では「ラ」が語頭にこないことは知ってましたが、
それがアルタイ語族の特徴だったり。
フィンランド語はフィン・ウゴル語族だから、
アルタイ語系の日本語とも共通点があるのかな?と思ってましたが(素人考え)、
母音調和はウラル語族、アルタイ語族にみられる特徴で、
単に「子音+母音」ではなくて…
おお、そんな繋がりがあったとは。
時代順に整理されていて面白い。
まだ最初の「奈良時代まで」の途中ですが。