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山川 賢一 成熟という檻 ISBN 978-4-87376-374-3 2011.8 [ bk1 / amazon |
いやー、面白かった。
読み応えがありました。
TVのバラエティー番組が取り上げ、
「今の若いもんは…」
と安心するような話ではないです。
アニメで話が閉じていない。
普通に実写映画や文学作品を取り上げて論評してます。
当たり前のことをやるのは難しいですよね。
「はじめに」からよかった。
現時代・現代文化の特異性に全てを帰着させるような昨今の見方を批判しています。
特に東北地震からこっち、こういう報道がTVで溢れていて辟易していたよ。
肝心の中身については長くなるのでここでは触れませんが、
しごく真っ当な論理展開で、普通に読める。
SFをはじめ、Jホラー、ゾンビ、ドラキュラ等、
こういう見方もあるのか、というのも面白い。
本編見なくても、この本だけ読んでも面白いと思う。
他にも書きたいことがあるけど、改めて。