どっとはらい

加藤 実秋、谷原 秋桜子、野村 美月、緑川 聖司
寮の七日間 ー青春ミステリーアンソロジー
ISBN 978-4-591-12722-3
2012.1
[ bk1 / amazon ]

「放課後探偵団」でアンソロジーに味をしめて。
いろんな作家さんの短編を読むのも面白い。
ネタバレではありませんが、
谷原秋桜子「聖母の掌底突き」のラストで、
ドットハイライトが「どっとはらい」に見えてしょうがない。
わざとやってるのかな?
まだ全部読んでない…

入間 人間
時間のおとしもの
ISBN 978-4-04-886347-6
2012.1
[ bk1 / amazon ]

STEINS;GATEとかで消化不良気味なSF者が読むとすっきりする作品。
「タイムリープ」が夏の季語として歳時記に載りました @2006.8.26
を挙げるまでもなく、日本の「時間モノ」は叙情的な作品が多く、
なぜか理論的背景がすっぽり抜け落ちている。
というか、オザナリもいいところのものばかり。
掌編「未来を待った男」はその点が明快だ!
基本バカなんですが (褒め言葉)、
久々に痛快な時間モノでした。
すっきりした!

小山 愛子
ちろり
ISBN 978-4-09-123586-2
2012.2
[ bk1 / amazon ]

思わぬ発見でした。
矢絣のウェイトレスといっても馬車道だけではないという例ですね。
分からない人は気にしないでください。
どちらかというと女性向けかも。
野暮な解説の要らない作品ですね。
書店で見つけたら、迷わず買ってゆっくり眺めて下さい。
これは、そういうお話です。