残念ながら、近年では野生のカワウソは北陸では見ることができません。
私はカワウソのことを母から「カブソ」と聞いています。
母は小さい頃に、勘太郎橋にカブソが出たとか、カブソが絣(カスリ)の着物きて化けて出るとか聞いたそうです。
これが私のカワウソ原体験かもしれない。
その後、中学生の頃にGavin Maxwell「かわうそ物語」リーダーズ・ダイジェスト版を読んでカワウソに取り付かれました。
しかし、その頃には既にカワウソは実質的に絶滅種として扱われていました。
野生のニホンカワウソを見る機会はなかったわけです。
第4次レッドリスト(平成24年8月、環境省)にて、ニホンカワウソ(Lutra lutra nippon, Lutra lutra whiteleyi)が絶滅危惧種から絶滅種に変更されました。
参考:第4次レッドリストの公表について(お知らせ 8月28日)@環境省
明治以降の毛皮輸出にともなうカワウソの乱獲までは、どこにでもいる普通の動物だったようです。 明治末(1910年)までは富山県でも20頭の捕獲記録が残っています。
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