光の速度を超えて

「第一種星間速度というのは,いわゆる相対論的制限速度です.
すなわち,空間を連続的に移動する場合の速度の上限であり,これが光の速度です.」
「第二種星間速度は,空間を離散的に移動する場合の上限速度. 空間跳躍により移動する時には,移動先の情報が必要になります.
しかし相対座標系を用いる限り,ハイゼンベルグ則のため移動距離が長くなるに従って情報収集に必要な時間が増加します.
それゆえ,空間跳躍においても速度の限界が生じるのです.」
「第三種星間速度は,絶対座標系を用いて空間を離散的に移動する場合の上限速度です.
絶対座標系による空間認識の場合,空間跳躍における絶対距離的な制限は跳躍エネルギーのみに依存します.
この場合,空間認識に要する時間と物理的な跳躍エネルギーにより速度の上限が定まります.
ただし,絶対座標系による空間認識を行うには,第一種情報臨界を超えた計算処理能力が必要となります.
→参考:第一種情報臨界速度」
「第一種情報臨界速度:記号処理系における計算では,ディジットのスイッチングによって物理的な計算速度の限界が定まります.
これは,離散計算機においても,量子計算機(出力時の確率的翻訳過程を含める)においてもあてはまります.」
「第二種情報臨界速度:微小空間跳躍結合による記号処理系では,第一種情報臨界速度を超えることが理論的に可能となります.
しかし,この場合も二つの制約が存在します.
一つは高速化にための集積による情報質量の高密度化による空間崩壊.
すなわち,情報媒体の高密度化によりシュバルツシルト半径を超えてしまうことです.
もう一つは,多重繰込みによる計算過程の複雑化のためゲーデル則による追定義の量が爆発的に増加することです.」
「第三種情報臨界速度:遠隔相互作用を用いた構造体では,空間崩壊を避けることができます.
また,離散構造処理系(飛躍推算法)によりゲーデル則による処理速度の減衰を緩和することが可能となります.
ここでの速度限界は構造体を構成する物質量の限界によって定まります.」
(ここまで読まれた方ゴメンナサイ.全部ウソです.)