日々平穏

□ 読んだもの
「イルカの島」 A.C.Clarke,
やっぱり「SF」だなぁ.と思ってしまいました.
がしかし,私のSF観はクラークさんの影響を多大に受けているので,
「SF=クラーク作品」という安直な図式なのかも.
60年代の作品ゆえか,彼の望みか,はたまた作品としての面白みのためか,
イルカがかなり賢く描かれています.
私としては,イルカはイルカとしての知性を備えているのではないかと思います.
人と同列には測れないような.
一方では,犬と同じように家畜として,人の友達として,人間社会に組み込まれていくのかも.
その後にはD.ブリンのSFのように?
架空叢書案内.3
「スペイン袖」
学生時代に中国へ(遊びに)行ったのですが,そこで不思議な体験をしました.
ばったり出会った人が,私が以前から絵に描いていた人だったのです.
ナゼでしょう?
スペイン袖,という言葉は,そんな感覚を思い出させます.
一つの言葉が思い起させる不思議な感覚.
その感覚をふと共有した少年と少女.
出会ったときには二人はお互いの言葉を知っていた.
言葉が結ぶ人と感情の物語
1988.11.27 -『四十と八の物語』より