昨日は帰る途中にマクロス ゼロ vol.2を買って,実家で見た.
サラマンダー
CMを見て,とりえあずサラマンダーの飛ぶ姿が見たくて劇場へ行きました.
「飛んでるサラマンダー」はなかなか良かったですよ.
B級映画でツッコミ所満載です.
ストーリーはハリウッド版ゴジラ並なので,期待しちゃいけません.
以下ネタバレですが,読んでも映画は楽しめます(多分).
ロンドンの地下鉄延長工事現場からサラマンダーが一匹飛び出して,映画開始15分くらいで世界は崩壊.
怒涛の説明台詞いわく,サラマンダーは恐竜を食いつくし,その炎で世界を焼く尽くし,その灰が世界を氷河期へと導いた.
蘇ったサラマンダーに人類の武器は役に立たず,核兵器さえ彼らを殺すことはできなかった...
CMで言ってたようなサラマンダーの知性はまるっきり出てこず.
死んだサラマンダーから取り出した卵は,その後のストーリに全く出てこず.
灰を食べる(炎を吐くための後付解説?)のに,肉の匂いにつられて出てくる.
核も効かなかったのに,爆弾付きのボウガンで簡単に最強のオスがやられちゃうし.
いや,面白い.
おそらく,先ず「サラマンダーを描きたかった」映画だと思います.
憶測ですが,CGなんかでガンバリ過ぎて,予算が尽きてストーリを適当に端折り,スポンサーの言い分も押し込み,なんとか完成にこぎつけた,というのが実情ではないでしょうか.
さらに予算をつぎ込んでディレクター版などを作ってほしいですが,今の劇場公開では(多分)売れないので無理でしょう.
いや,久々に面白い映画でした.
私は本当に好きですよ?
私の戦争
「中島敦 父から子への南洋だより」を読んで思い出したのが,以前に母に見せてもらった祖父の中国からの手紙でした.
今日実家に帰ったおりに,幾つか借りてきたので,紹介してみます.
恐らく昭和17年11月24日.
祖父から母(当時5才)への手紙.
他の名前は兄弟です.
チヱコチャン ハ マイニチ
ベンキャウシテイマスカ アキコ
チャンヨリ ヨイツウチボヲ
モラツテキマシタカ チヱコチャン
ガベンキャウシテイレバ オトウ
サンハ ハヤク カヘル ヨイコデ
ナケレバ イツマデモ カヘリマセン
ミンナノ イフコトヲキイテ
ヨイコニナリ ヨクベンキャウシ
ナサイ ノリヨシトクニコヲ
カワイガツテヤリナサイ
キョウハ コレダケ
私にとってもっとも身近な「戦争」は祖父母達が戦った太平洋戦争です.
母方の祖父は華中で戦死,父方の祖父は陸軍憲兵だったそうですが戦後入院したまま亡くなったそうです.戦時中は大阪にいた父は空襲を経験しました.
金沢は幸いにも空襲を受けませんでしたが,富山大空襲のとき,母は富山の方の空が赤くなっているのを見たそうです.
私自身が「戦争」というものについて語る前に,まず戦争に赴いて行った祖父達の足跡を辿ることが必要だと感じています.
これから,少しづつ調べてみることにします.
積読 十三妹 武田泰淳