頭の中で,いろいろと考えていた妄想が,形になるときがある.バラバラだったものが一つになったり,延々と続いていたものがいつの間にか初めの所に戻って来たり.
作り始めた物語が自然に広がって,本筋とは関係のないところで脇役の不可解な人物が勝手にでてきました.彼はすぐに物語からは消えてしまうのですが,気になって彼について去年の後半からずっと考えていたんです.すると,それまでバラバラだったピースが次々とはまっていき,本当の筋が見えて来ました.そして,物語の作り始めにやっとたどり着き,円環ができました.
5年ほど前から,考えていた「おはなし」なんですが,ずっと終りにたどり着けずに,うじうじ考えていました.もともと「物語の終り」がテーマの一つだったのですが,その終りが決まらない.結局,ポンと出てきたキャラが物語をひっかきまわし,お話を完結してくれました.なんというか,トリックスターですね.
実は本編は一晩のおはなしで,その発端を考えているうちに,長いおまけの前史ができました.前史はあくまで,本編を組み立てる上での骨組みなのですが,おまけがきちんと形着いて,おはなしがまとまりそう.おはなしが完成するのには,後2,3年かかりそうですが.