「コチ、コチ、コチ、…」
時計の音だけが部屋の中に響く。
ベッドの中で目を開くと、まだ薄暗い。
枕元のケータイを見ると、
もう9時をまわっていた。
頭はまだ半分眠ったまま。
この部屋の時計はケータイだけだ。
「ポタ、ポタ」
と途切れがちに鳴るのは、
隣家の壊れた雨樋から垂れる音。
そいうえば、実家にはボンボン時計があったっけ。
昨夜は風邪気味で早く寝た。
まだダルさが残っていて、少しモノい。
そのままベッドでごろごろする。
確か雨の日に歌う歌があったけれど、
思い出すことができなかった。
雨の日に考えることなんて、
ロクな事じゃない。
雨の日記念
このところ自転車乗れなくて寂しい。