久しぶりに年末年始のまとめ読み。
今回のテーマは、
「まだ読んでいないあの人」。
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森谷明子 れんげ野原のまんなかで ISBN 978-4-488-48202-2 2011.9 [ bk1 / amazon |
図書館司書が主人公のお話、面白くないはずがない!
でも手を出せないでいた一冊でした。
主人公の文子が司書的な好奇心に駆られ動くさまも面白い。
ですが、気が付けばうまく使われていたり、
勝手に空回りしていたりと、
一歩引いて見る楽しさもあります。
図書館的な興味はおいておいても、
主人公の今後が酒の肴になりそう。
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柴村仁 4 Girls ISBN 978-4-04-870278-2 2011.1 [ bk1 / amazon |
ひねくれ者の私は著名な作家さんの本を手に取るのが苦手です。
というわけで、短篇集を選んでみました。
なんだろう、私としては「お伽話」という言葉がピッタリきました。
状況は決して「よくあるお話」ではなくて、むしろ事件的。
でも、そこでも女の子は普通に生きている。
いい意味でSFっぽい気もする。
伝わるかなぁ?
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倉知淳 なぎなた ISBN 978-4-488-02459-8 2010.9 [ bk1 / amazon |
これもミステリなのかなぁ?
一見、事件であったものが解体されて、
普遍的な日常に戻っていく(あるいは戻らない)感じ?
短編集ですが姉妹編の「こめぐら」も読んでみたい。
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山田彩人 眼鏡屋は消えた ISBN 978-4-488-02483-3 2011.10 [ bk1 / amazon |
「主人公がバカ」なのがいいと思います、いい意味で!
って書くと身も蓋もないですが。
いきなり主人公の「この8年の記憶がない」。
ってちょっと気が引けて買うのを躊躇しました。
でも、このことが主人公のバカさを引き出して、
物語を引っ張ってくれるのが面白かった。
もちろんミステリ的にも面白い仕掛けだと想像するのですが、
私はミステリ読みではないのでそこの評価は分かりません。
とにかく、普通に面白かったということで。
ただし、ラブ成分を期待すると痛い目見るかも?
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平安寿子 こっちへお入り ISBN 978-4-396-33627-1 2010.12 [ bk1 / amazon |
私の中では数年おきに落語ブームがやってきて…
落語に絡めた主人公、33歳独身OLの人生泣き笑い。
これも普通に面白かった。
そうは言っても私は彼女の一回り年上で独り身なので、
笑っている場合ではないですが。
落語用語で解説されている「へっつい」ですが、
母に聞いたら「へっついさん」と呼んでいたとか。
祖母の代わりに時々竹でフーフーやっていたそうです。
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相沢沙呼 ロートケプシェン、こっちにおいで [ bk1 / amazon |
「午前零時のサンドリヨン」が良かったので、その続きも。
オビには
「須川君(主人公)のなかなか進まない恋の行方…」
とありますが、
だんだん不憫に思えてきたよ。