小さい頃にトイレに日めくりカレンダーがあって、そこに名言・格言が書かれていた。
けっこう覚えているもので、例えば、
“人生は何事をも為さぬには余りにも長いが、何事かを為すには余りにも短い…”
ー 中島敦 「山月記」
なんて思って、久しぶりに「山月記」を読み返して見たら続きがあった。
“…などと口先ばかりの警句を弄しながら、事実は、才能の不足を暴露するかも知れないとの卑怯な危惧と、刻苦を厭う怠惰とが己の凡てだったのだ。”
結果的に言葉遊びになっていることへの、まさしく警句になっていた (笑。
電子書籍の無料サンプルで読んだ雑誌にでていたものが単行本になったので読んでみた。
まぁ硬いことは抜きにして。
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施川ユウキ バーナード嬢曰く。 ISBN 978-4-7580-6371-5 [ honto / amazon / 国会図書館サーチ ] |
まぁ、名言を引用したいお年頃ってあるよね。
普通それは40代以降になるのかしら?
いつの間にか「今の若い者は」なんて平気で言うようになってるし。
私はSFは好きだけど、”SFファン” とは言い出せない。
そんな気持ちが代弁されていて楽しかった (笑。
細かいことだが、著者の名前をずっと「せがわ」と読んでいたけど、「しかわ」でした。
格言・名言といえば、次も面白かった。
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Tove Jansson ムーミン谷の名言集, パンケーキにすわりこんでもいいの? ISBN 4-06-209211-5 [ honto / amazon / 国会図書館サーチ ] |