CGはどこから来て、どこへ行くのか

CGアニメについてちょっと思ったこと。
今やCGは実写・アニメを問わず映像作品に当たり前のように使われています。
しかし、アニメにおけるCGについては私はあまりピンときていませんでした。
古くはディズニーの「トロン」の日本公開をリアルタイムで見ました。
感覚的には、その頃から映像表現として受け取るものは変わらない感じです。
量的なレベルアップや細かな技術的進歩は頭では理解できますが、
質的な受け取り方としては感じるものがありませんでした。
NHKの「名犬ジョリィ」でも実験的に動画をCGで自動生成?、のようなことをやってましたね。
「アバター」3D/2Dも見ていないですが、特に引っかからないだろうと思ってます。
ハリウッドのCGと日本のアニメーションは住み分けして、どちらかがもう一方を超えるという展開が考えられなかった。
特に人の表現において、アニメーションは物理的にはあり得ないデフォルメが普通に行われています。
例えば、鉄腕アトムの頭の2本のツノは絶対に重ならない(笑。
日本のアニメでも背景や車やロボ類はCGで描かれることが多いですが、人はCGでは置き換えることができないだろうと思ってました。
ちょっとだけ引っかかったのはアニメ版「ブラック★ロックシューター」でした。
この作品も岡田麿里脚本が目当てで見たのですが、CGが想像以上にすごかった。
ただ、どこが引っかかってすごいと思ったのかよく判りません。
その後、DJCDで聞いたノイタミナラジオ 第51回 2012年2月23日配信
制作会社「サンジゲン」社長の松浦裕暁さんの話が面白かった。
彼らは(3D)CGの可能性(あるいはCGでやりたいこと)を明確に持って、そのために地道に進んでいるんだなぁ。
それがあってか、「蒼き鋼のアルペジオ」が面白いです。
原作は原作で面白くて好きなのですが、アニメ版は別の意味でも楽しい。
何だろう、3Dモデルに日本人的なタマシイを載せ始めたという感覚でしょうか?
先にあげた質的な変化、はまだ感じていないのですが、予感させるものがあるかなと思う。
近い将来に、CGでトゥーン・デフォルメーション(のようなもの)が実現できるのではないかと期待しています。
それを使いこなすのは、かなり大変でしょうが。
音楽で例えるなら、シンセサイザができてどんな音でも出せるようになりましたが、それを使いこなすのはまた別の話ということなのかな?
TVアニメ「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」公式HP
http://www.aokihagane.com/
アニメ「ブラックロックシューター」公式サイト
http://www.noitamina-brs.jp/

ノイタミナラジオ VOL.4
JAN 4-531894-485940
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■追記
2014. 3. 2のニコ生 サンジゲン創立8周年記念前夜祭!『蒼き鋼のアルペジオ ‐アルス・ノヴァ‐』トー…
で話されていましたが、上記のトゥーン・デフォルメーションは手作業で行なっているんですね。
(ある程度の)自動化はまだまだ夢なのでしょうね。