怪異の拡散と浸透と散逸

タイトルに深い意味はありません、多分。
なんというか、まぁ本屋に行くと怪異ブームですね。
一頃はミステリーブームでしたが、
最近はまぁ、移り変わりの激しいこと。
何か流行ると、一斉にそれ一色に染まり、
しばらくすると、波が引くように消えていきますね。
そんなご時世なので、本屋さんで本を選ぶのにも考えてしまいます。
そんな中、ひっそりではありますが、むしろ潔いタイトルを見つけたので手に取りました。

皆藤黒助
ようするに、怪異ではない。
ISBN 978-4-04-102929-9
[ honto / amazon / 国会図書館サーチ ]

ネタバレを避けるため詳しくは読んでのお楽しみですが、
私はとても楽しむことが出来ました。
個人的には、怪異譚は物理的な科学で云々するよりも、
人文的な面白さが楽しいと思うのですよ。
そういう意味でも、こういう方向の「お話」がもっとあってもいいと思うのです。
まぁ、こういう流行り廃りを繰り返して文化というものは進んでいくのでしょうね。
多分にcyclicなのでしょう。