道具を使う人には2つのタイプがいる.
ひとつはさまざまな道具を用途によって使い分ける人.
そして,もう一方は,ただ一つの道具を器用に使い,それですべてをこなすタイプだ.
私は後者のタイプだと思う.
だからというわけではないが,私はあまり料理道具持っていない.
包丁は一本で,鍋は一つに,フライパンも一つ,薬缶も一つ.
もちろん,それはあまり(まじめに)料理をしていない言い訳に過ぎない.
まじめにはしないが,マメには料理をしているつもりだ.
昼以外を外で食べるのは,飲みにいくときくらい.
けれどそれは,外で食べるのがなんとなく落ち着かないというだけだ.
料理にこだわりがあるとすれば,自分で全部できること.
それは材料の準備から.
野菜は何とかなる,多分.
しかし,肉類を自分で獲ることはかなり難しい.
だとすれば,たんぱく質を摂るには魚になる.
私が,魚のさばき方を覚えたのは,そんな理由だ.
料理があまり好きではない.
元の材料が何か分からないような料理は,正直食べた気がしない.
マヨネーズが嫌い.
だって,何もかもマヨネーズの味になってしまうから.
食べる野菜は毎日違うのだから,当然,味も毎日変わる.
それが感じられない料理は,お腹を満たすだけのもの.
私が簡単な料理しか作らない,これがワケだ.
いや,いいわけかな.
非天然色 – 終わり