秘密の部屋とアズカバンの囚人
正月休みに読了.
先ずは無難な感想から.
ハリーシリーズは伏線の張り方がうまいですね.
色々な瑣末事が,無駄なく見事に本筋に帰ってきます.
ラスト近くでドンデン返しがあり,ほとんど全てが上手い具合に収まります.
例えば,スキャバーズ(ねずみ)とクルックシャンクス(ネコ)についても,ケリをつけて,ロンとマイオニーにしこりが残らないようにしてしまいました.
(もっとも,ロンがあまりにもバッサリとスキャバーズ(ペティグリュー)を切り捨ててしまいましたが).
しかし,幾つかの伏線が残り,それが次作に繋がっていく.
難を言えば,あまりにもうまく収まるので,先が読めてしまうこと.
(私も穿った大人になってしまったものです).
アズカバンでも,途中からシリウスが「いいもん」でないと話がまとまらないなぁ,って思いながら読んでました.
「ハリーがいない」について.
賢者の石のときにも考えていたのですが,この物語では,
「ハリーの居場所が空席になっていて,読者がそこに入る」
という構造なのだと思います.
そのため,ハリーはまるでRPGの主人公のように希薄です.
その周りでも,仲良し3人組の内,ロンとマイオニーばかりが目立ちます.
そんなわけで,賢者の石にはハリーがいないのですが,これからどうなるのでしょう.
こういう風に入ってくると,ハリーの成長に伴って彼との距離感が出てくると思うのですが,あと,5年もあるわけだし.
「キレるハリー」.
ハリーはときどき感情を爆発させます.
アズカバンでは,おばさんを膨らませ,スネイプ先生に食って掛かります.
そして,その過程や感情についての説明は一切ありません.
私は,ここにはせめて一言なにがしかの補足が必要だと思うのです.
とてつもなく難しいとは思いますが.
「愛はどうだ!」
初谷川史子.
ではなくて「魔法を信じるかい? 3」を読んでその勢いで.
これがうわさの小町ちゃん.
本日のささいな発見
「ケイゾク」第8話 さらば!愛しき殺人鬼.
オフ会カラオケでヤベタロー(カラテカ)が熱唱.