そして未来は子供たちの手に

SF こんにちは、そしてさようなら
まずはオールウェイズ・ベストSF。
久しぶりに読みたくなったの新訳版で、

Robert A. Heinlein, 訳 小尾美佐
夏への扉
ISBN 978-4-15-209059-1
2009.8
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20数年ぶりに読んでみると、意外とエンジニア小説だったのでびっくり。
「現代」が1970年代で、「未来」が2001年、
もう過去になってしまった。
もしくはネコ好き小説の白眉。

若島 正
乱視読者のSF講義
ISBN 978-4-336-05441-8
2011.11
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エセSFファンの私は、
どうもSFマガジンとか読んでもしっくりこない。
なので新刊案内のページだけ立ち読みしてます。
なんだか内にこもってる感じがしてた。
「乱視読者のSF講義」面白かった!
やっぱり外から見るとよく見えることがある。
総論として、私のSF感とかなり近くて、
SFはOlaf Stapledonで終わるんだよなぁ。
でもアレコレ読んでみようと思う作品がたくさん発見できた。

Olaf Stapledon
スターメイカー
ISBN 4-336-04621-2
2004.1
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A. C. Clarkeを経由して私がたどり着いたSFの終着点。
2001年宇宙の旅、幼年期の終わりの原型が見られて、
うれしいやら、かなしいやら複雑な感じ。
ある意味科学的イマジネーションの広がりは、
いまだにこの作品を超えられないのか。

あさり よしとお
なつのロケット
ISBN 4-592-13279-3
2001.8
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これは私の年代にはノスタルジア。
「ここから出発したかった」夢の世界です。
でも、今の小学生はここからスタートできる。
スタートできるかな?
できるだろう…

今井 哲也
ぼくらのよあけ
ISBN 978-4-06-310791-3
2011.11
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そして未来は子供たちの手に。
私のようなジイサンは放おっておいて、時代は進み、
やっぱり新しい未来がやってきます。
数百年後には系外惑星の、地球とは別系統の生命が見られるだろう。
そしていつか、知らない知性と出会うのでしょう。
そのころには私は骨壷の中でしょうが、
いつかそれが実現することを確信させてくれる。