境界速度を越えて

Tachyon(タキオン)という名前で引っかかったのは物理好きなせい。

mamenoi (MANYO×やなぎなぎ)
Tachyon
Voltage of Imagination
[ honto / amazon / iTunes ]

「少女は宇宙を駆けるーそれは全てキミのために。」
このタイトルとフレーズをみた時、わたしは哀しさを感じた。
話は長くなります。
タキオンは「超光速粒子」。
相対性理論の枠内で理解されている超光速粒子とは、
光速よりも速い粒子であるだけでなく、
「光速よりも遅くなることができない粒子。」
光速とは「制限速度」ではなく「境界速度」とでも呼ぶべきもの。
つまり、タキオンとタージオン(光速未満の普通の粒子)は、
並びたつことのできない、すれ違う運命にある存在。
それが哀しかった。
でも、もう一歩先を考えると、
ここでは「光の速さを越えて」が意図するところではなく、
「境界速度を越えて」と捉えるべきなのかも。
だってこれは「物語」なのだから。
蛇足:昔読んだ記事を探してみたら、次で引用されてた。
タキオン粒子のある世界2 @波動砲口形状研究