私は大学では数学を専攻しましたが、
いやだからこそ、数学について話をするのが難しい。
よく「数学の美しさ」という言い方をされますが、そんなものありません。
黄金比の話題などありますね。
あれは数学の中に美的なものを見ているのでしょうが、
「美しさ」というものは数学の外の主観に他なりません。
「数学って何が面白いの?」って聞かれて困るんですよ。
数学って数学だから面白い。
数学をやってみないとその面白さを体感できないと思うし、比喩するべきものがない。
私が読んで一番おもしろかったのは、
竹内外史先生 (石川県出身)の「記号論理学入門」。
数学関連で「共感」したのってこれが一番大きいなぁ。
というのが長い前置きです。
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青柳碧人 浜村渚の計算ノート ISBN 978-4-06-276981-5 [ honto / amazon / 国会図書館サーチ ] |
前々から書店の平積みで気になっていました。
計算ノートって何だろう?
先日、初めて手にとって深く考えずに買いました。
楽しく読めました。
物語としても面白い切り口で、しかし「数学テロ」って。
しかし、これが数学かというと…これは蛇足ですね。