オートパイロットな未来

近年では自動車の自動運転が次世代技術として注目されているようです。
実際に民用車にこの技術が搭載されるのは数年後なのかも知れませんが、いずれ全ての自動車に当たり前の装備になるのでしょう。
私も工学的には自動運転に興味はあるのですが、その後が気になります。
いずれ人が自動車を運転することが禁止される時がくる。
始めは人の運転のアシストに過ぎないでしょう。
しかし車同士の情報の連携が本格的に進むと、早々に人の運転技術を超えるのは間違いないでしょう。
例えば、自車から見えない歩行者でも、他の車が認識している情報を共有すれば、人が死角で見えない情報を得ることができます。
このように共有される情報は幅広く、時々刻々変化するものです。
すぐに人が処理できうる範疇を超えてしまうでしょう。
遠からず人が運転するほうが危険、という時代になるのでしょうね。
そうなるとマイカーの時代は終わるのでしょう。
より集約されたカーシェアになるのかな?
iPadなどタブレットが普及し始めて従来型PCのシェアがしぼんだように、
自動運転が自動車の世界を再編成するのではないでしょうか?
ところで自動車というものは技術的にはまだまだ進展する余地があると思います。
私が乗っている三菱アイ(軽自動車)でもエンジンは(ターボ)64馬力。
馬力の定義はともかく、本当に必要なエネルギーはせいぜい2〜3馬力ではないでしょうか。
少なくとも現在の自動車はかなり無駄なエネルギーを費やしていると思います。
もちろん内燃機関・ピストンエンジン・モーターなど技術的なネックに由来するのですが、現在のような自動車は長期スパンで考えると数百年後には跡形もなくなっている気がします。