ルシルオン

ジュッタ=ルウィク公家代23代当主の忘れ形見.ヴァシュウの息子.
西海の真ん中で生まれた.
16の頃母を失い,北方の地より流浪の遊子となる.
そのたどる道筋は,スオルンやサリュらが歩んだ道であり,
人族の歴史でもあった.
彼はその道をたどり,エジュと出会い,そして火の山へたどり着く.
しかし彼は成長しない.大人にはなっていない.
それはまた人族の種族としての運命でもある.
パルムと闘うルシルオンは何も見えていない.
世界はおろか,眼前の敵,また自分自身さえも見えてはいない.
パルムが人族の将来を憂えて世界を終わらせようとしているのに対し,
ルシルオンは全て個人的なエゴで行動し,皮肉にも最終的には世界を救う.