カワウソ、アザラシやラッコ、
海獣ばかり見ていると泳ぎたくなったので、プールへ行ってきました。
前よりちょっと慣れて、
今回は45分ほど泳ぎました。
でも、プールには魚がいるわけではなし、
底に貝やウニがあるわけでもない。
ちょっと物足りなさがありますよね。
そしてやはり、
尻尾が無いのが一番いたいなぁ。
尾があれば、カワウソみたいに泳げるかも?
使っていない筋肉は退化してる。
あまり関係ないけど最近は動かさなかったせいか、
「耳を動かすと一緒に鼻の穴が広がる」ようになってる。
退化してるね。
帰りに本屋さんによってタコ焼買って帰りました。
分からない日本のカワウソ
Nipponia nipponといえばトキの学名だ。
では、日本のカワウソはと調べてみて驚いた。
大雑把にいうと、種(亜種)として確定していない。
私が持ってる学生版動物図鑑(昭和6年刊)では、
「かはうそ」:Lutra lutra lutra
つまり、ユーラシア カワウソと同種と扱われている。
ネットで見てみると、
ニホン カワウソ@wiki:Lutra lutra nippon
カワウソ@wikiのニホン カワウソ:Lutra lutra whiteleyi
どうなってる?
もう少し調べてみたところザックリいうと、
「ニホン カワウソが絶滅してしまったので、ユーラシア カワウソと独立した種or亜種かどうかよく分からない。」
ということらしい。
トキやコウノトリがそうであったように、
かつては日本中どこにでもいた哺乳類。
けれど、1990年代に絶滅してしまい、
今や日本人からその存在さえ忘れられようとしている。
下の本が面白かった。
自然保護を訴えるのではなく、
カワウソと人との関わり、とその意義を問うている。
ニホン カワウソの過去と未来を、
日本や朝鮮また欧米の事例と比較している。
トキのように「再導入」することや、その意義さえ、
ニホン カワウソでは問題だらけのようだ。
それでも、いつか日本の河川・海岸で、
再びカワウソが見られるようになるといいなぁ。
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安藤 元一 ニホンカワウソ 絶滅に学ぶ保全生物学 ISBN 978-4-13-060189-4 2008.11 [ bk1 / amazon |
ちなみに「ラッコ」はアイヌ語で、元々北海道にも居たそうだ。
英名はカワウソがOtterで、ラッコがSea otter。
どちらもイタチ科。
カワウソの赤ちゃん
昨日は、のとじま水族館へカワウソの赤ちゃんを見に行きました。
あんまりイイ画は撮れなかった。
エサの時間は親が子供たちを巣箱から引っ張り出して、
親子5頭で走り回ってます。
下の画像はその一部。
生まれて2ヶ月半ですが、
もう親と同じ物を食べてます。
最近は授乳もあまり見ないと飼育員さんは言っていました。
もっと早い時期から見に来てたらよかったなぁ。
でも、ちんまいカワウソは十二分に愛くるしいですよ!
私が女性だったら、子供産みたくなると思う (笑。
えさやり時間はおおよそ、
10:30, 13:00, 15:30
くらいだそうです。
飼育員さんと話をしていると、
「タヌキは魚の種類が分からないので、
能登島では、たまにフグを食べてしびれているのがいる。」
とか、面白い話も聞かせてもらいました。
ペンギンのお散歩もやってます。
昨日は気温が低かったですが、
飼育員さんの話では、
マゼランペンギンにとっても寒いのだそうです。
言われて見ると翼(手?)が少し震えてた。
今週のカワウソ情報
昨年末にコツメカワウソの赤ちゃんが生まれた「のとじま水族館」ですが、
ラッコやアザラシのお食事タイム (イベント) はあるけれど、
カワウソのそれはありません。
赤ちゃんの事も気になってたので電話で聞いてみると、
・他のショーの合間、だいたい決まった時間にエサをあげている。
・寝てない時間(ほぼ餌の時間のみ)には、
赤ちゃんも巣穴から出てくるので見られる。
ということでした。
今度見てきたら、簡単にレポートしますね。
ちなみに、生後14日目の赤ちゃんはこちらで見られます。
2011.11.29 〇〇3きょうだい @すいぞくかん日記
カワウソ昔話・補遺
もう一つあった。
■人の助けをする獺
五間堂村(現 根上町)で元禄の頃のお話。
カワウソが人助けをしたり、川の魚を人が採った腹いせをする等、
不思議なことが続けて起こった。
金沢のふしぎな話「咄随筆」の世界 2004年刊
1726-27年に集められた咄随筆より。
肺活量が足りない
カワウソ昔話
カワウソについてちょっと調べてみた。
主に文芸的な意味で。
民話をみると狐や狸が多いですが、
けっこうカワウソの話もありました。
■カブソ(獺)退治
元気なオッサンが、雨の日に蓑てあるいてたら後ろからカワウソがついてきたので捕まえた話。
特にカワウソが悪さしたとかではない?
■川獺に騙された話
カワウソが見事に化けるというので捕まえて縄で縛っておいたら、
朝になって見てみると鞍掛けだった、という話。
■カワウソの名剣
河川工事の人夫にいたずらをしたカワウソが捕まっていじめられていた。
それを蓮如さんが引き取って逃がしてあげたら恩返しに短刀を咥えてやってきた。
それが今、二俣の本泉寺に伝わっている。
以上は、金沢口承文芸研究会編「金沢の昔話と伝説」 昭和56年刊 より
■藤塚の獺祭
藤塚は本吉の古名、本吉は現在の白山市美川町本吉。
手取川の河口のこのあたりはカワウソも多かったが、人を騙すことはなかったそうだ。
そのあたりの村長笠間家に春になるとカワウソがマスを供えに来る話とその起こりについて。
堀麦水「三州奇談」18世紀中頃? 昭和47年刊復刻版より
ちなみに母も小さい頃は
「カブソが絣(カスリ)の着物来て化けて出る」
と言われていたそうです。
また、曾祖母がカブソを近所で見たと聞いていたとか。
# 子供を怖がらすためかも。
金沢揚地町(現在は笠舞町の一部)でのお話。
カワウソも、ほんの少し前までは身近だったんですね。