マンガの情報量

最近,漫画ばかり読んでいるので,「字」の本も読もう.
とは,少し前に思ったことなのですが,「字」の本の方が偉いのか,と自問してしまいました.
もともと比べること自体にあまり意味があるとは言えないですが,ちょっと考えてしまいました.
以前は「活字」よりも「画」の方が情報量が圧倒的に多い,と量的に考えていました.
それはそうなのですが,その中から意味のある情報を拾い出すと,そんなに大差はないような気もします.
表現力の違いを見てみると,叙事的な表現にでは「活字」が滅法強く,「画」の方は遠く及びません.
では,叙情的なものでは「活字」は弱いかというと,そうでもありません.
漫画は「記号」を通して物語が描かれるため,実はその表現力は非常に限られたものである,そうです.
それはよくわかるのですが.
私は,5mm角の小さな絵でも「気に入った」ものがあればその本を買ってしまいます.
また,大分な小説といえども,一つのことを伝えたいがために書かれている,のだと,私は基本的に考えています.
そのとき,一つの「絵」の持つ可能性はやはり大きいのではないかと思います.
いつものようにまとまりが無くなってしまいましたが, 何か「魅せられる」ことを感じるために本を読んでいるような気がします.
これが生きているって感じなのかしら.
□ 読んだ本: 「ステーシー」大槻ケンヂ,どろどろぐろぐろが延々と続くお話でしたが,最後は珍しく救いのある(?)終わり方でした.
ところで大槻さんの「ケンジ」と「ケンヂ」の使い分けはどうなったのでしょうか.
□ 私的再ブーム: 「ケイゾク」TV放映時は半分くらいしか見られなかったので,DVDで補完中です.

ハードカバー

学生時代から貧乏性な自分なのですが,なぜか本に関しては「値段を気にしないで買う」性向がありました.
これは「高いものでも勉強のために必要だから」というような高尚なものではなく.
書籍に関しては経済観念が欠落してしまうのでした.
ですから,「なんとなく買った本が結構なお値段で,食費が足りなくなる」ということもままありました.
多分,学生時代の生活費以外の支出では本代の割合が最も高かったと思います.
もちろん,漫画等も入っていますが.
大学生になったばかりの頃,一般教養の講義が面白くて,専門外の書籍をけっこう読んだりしました.
専門書はハードカバーが多いのです.
また,最新のものとなると,図書館にあるとは限らず,古本屋にもないことが多くなります.
ということで,買うしかないということも多かったのです.
他に「ハードカバー」を買う理由は,好きな作家の最新作を読みたいというのが大きいでしょう.
A.C.クラークさんの本は文庫になるまで何年もかかりました.
今でもそうですが.
ハードカバーでなければ,文庫本,しかも古本屋で安くあげました.
もちろん,一番は図書館で借りて読むのでした.
□ 気になること: いつもは冬にしか見れない山の鳥が,今年は7月だというのによく見かけます.

本の匂い

本の匂いといえば,先ず「紙の匂い」.
書店では,あまり気にならない「本の匂い」ですが,古書屋へいくと,けっこう気になります(私は).
特に夏場は.
少し前の時代の漫画や文庫は,紙が良くないせいか,臭いです.
ですから,クーラーの無い少し質の悪い古本屋は,夏場はかなりきつかった記憶があります.
最近はどこでも空調が効いているためか,以前ほど本の匂いは気になりません.
もうひとつ「糊の匂い」というものがあるような気がするのですが,どうでしょう.
やはり,質の悪い糊を使っていると,やや匂いが強い気がします.
特に糊がはみ出たりしていると.
和紙はけっこういい匂いがします.
しますよね.
すると思うのですが.
□ よく食べるもの: 「キムチ」 スーパーでも色々な種類が置いてあるのですが,けっこう当りハズレがあるようです.

書評

最近,SFその他をまとめ読み&再読してるのですが,なかなか面白い(と感じられる)作品に出会えません.
もともと選り好みの激しい性格な上,好みが偏っているし,好きなものをたどれば昔へと遡る.
行き着く先は神話と昔話.
なかなか現代(同時代)に出会えません.
ところで,最近は[朝日新聞]や[リウイチのホームページ]での書評を頼りに本を探してるんですが,良い書評って良いですね(変な言い方ですが).
だいたいにおいて,作品そのものより面白い.本を読みたいと思わせてくれる.
中学生のころ,図書館で借りた文庫本を読み終えると,巻末の小さな既刊作品紹介を見て,次は何を読もうかと考えるのが楽しかったことを,久しぶりに思い出しました.
□ 読んでる本: 「戦闘美少女の精神分析」斎藤環,”おたく”をきちんと扱ったものって,面白いですね.自分と照らし合わせてみると特に.
□ 読んだ漫画: 「クーデルカ」1,2巻,岩原裕二,「未来の恋人たち」犬上すくね