何の勝負ですか?

弱虫ペダル 1
渡邊 航
出版 : 秋田書店
ISBN : 978-4-253-21451-3
発行年月 : 2008.7

自転車って難しい.
自転車好きにも色々なタイプがあって,
当然ママチャリが好きな人もいる.
なので,主人公の坂道君もロードレーサーに乗らないで,
ずっとママチャリで走って欲しい.
そういう流れのマンガではないんですけどね.
だれかスポルティフとか,ランドナーが主役のマンガ描いてくんないかなぁ?

天沢さん

電脳コイル」の天沢(あまさわ)勇子は天沢(あまざわ)退二郎からとられているとか。
ということで最近は、天沢退二郎の作品を読み直しています。
学生のときに探したけど、絶版が多くてなかなか読めませんでした。
今探してみると、けっこう再販されています。
復刊ドットコム様様ですね。

夢でない夢
天沢 退二郎著
出版 : ブッキング
サイズ : 20cm / 195p
ISBN : 4-8354-4180-X
発行年月 : 2005.5
ねぎ坊主畑の妖精たちの物語
天沢 退二郎著
出版 : ブッキング
サイズ : 20cm / 245p
ISBN : 4-8354-4171-0
発行年月 : 2005.3
オレンジ党と黒い釜
天沢 退二郎著
出版 : ブッキング
サイズ : 22cm / 323p
ISBN : 4-8354-4131-1
発行年月 : 2004.11

時をかける小説

時をかける少女
筒井 康隆著
出版 : 角川書店
サイズ : 15cm / 238p
ISBN : 4-04-130521-7
発行年月 : 2006.5

実は原作を読んだのは初めて.
短!
ていうか,この短さ,高濃縮具合だから「想像の余地がある」んでしょうね.
言葉遣いはさすがに古くささを感じましたが,
それ以外は時代を感じさせませんね.
# 43年前か〜.

連休の記憶

私の中で「米沢 穂信」さんといえば、古典部シリーズが真っ先に思い出されます。
このゴールデン(?)ウィークに「古典部シリーズ」をまとめ読み (再読)。
一日一冊の良いペースでした。

氷菓
米沢 穂信著
出版 : 角川書店
サイズ : 15cm / 217p
ISBN : 4-04-427101-1
発行年月 : 2001.11
愚者のエンドロール
米沢 穂信著
出版 : 角川書店
サイズ : 15cm / 254p
ISBN : 4-04-427102-X
発行年月 : 2002.8
クドリャフカの順番 「十文字」事件
米沢 穂信著
出版 : 角川書店
サイズ : 19cm / 314p
ISBN : 4-04-873618-3
発行年月 : 2005.6
遠まわりする雛
米沢 穂信著
出版 : 角川書店
発売 : 角川グループパブリッシング
サイズ : 20cm / 354p
ISBN : 978-4-04-873811-8
発行年月 : 2007.10

芽は朽ちほどにものをいい

岩岡ヒサエさんの「オトノハコ」ですが,目(視線と)口が面白い.
きみチンは主人公なので,一コマに一人きりというシーンが多いです.
そのコマの中で,ちょっとうつむいていたり,少し横を向いていたり,
その視線の先は描かれていたり,なかったり,
なのでコミュニケーションの表現と言うよりも,主人公の心理表現なんでしょうね.
「土星マンション」とかは,そうでもないので,
やはり意識して描いているのだと思います.
それに「口の形」の表現が意外に豊かです.
皆で合唱している場面でも,みんな口の形が違います.
私は音楽が不得手ですが,合唱でも音の高低で口の形って違うの?

土星マンション 2
岩岡 ヒサエ
出版 : 小学館
ISBN : 978-4-09-188366-7
発行年月 : 2007.6

土星マンション 3
岩岡 ヒサエ
出版 : 小学館
ISBN : 978-4-09-188408-4
発行年月 : 2008.3

ゆめの底
岩岡 ヒサエ著
出版 : 宙出版
サイズ : 21cm / 185p
ISBN : 4-7767-9255-9
発行年月 : 2005.12

SF日和

花ボーロ
岩岡 ヒサエ
出版 : 小学館
ISBN : 4-09-188532-2
発行年月 : 2005.11

この一週間,仕事から帰ってきては「オトノハコ」読んでました.
こちらは短編集ですが,2話目が「オトノハコ」.
ここからツナガッテいるんですね.
他にもマスチンや茶道部員など,「オトノハコ」読んでからでも楽しめます.
駄菓子屋のオネーサン=オバーサンがカッコよかった.

土星マンション 1
岩岡 ヒサエ
出版 : 小学館
ISBN : 4-09-188339-7
発行年月 : 2006.10

ふと思ったのですが「全ての人がリングに住む」までの歴史ってかなり壮絶そう.
怖い考えになってしまった.

ヒャッコ
カトウ ハルアキ著
出版 : フレックスコミックス
発売 : ソフトバンククリエイティブ
サイズ : 19cm / 156p
ISBN : 978-4-7973-4754-8
発行年月 : 2008.4

中学生の時は水泳部だったので,デッキブラシが懐かしい.
冬場に塩素10kgの袋が余っていたとき,
先生が「捨てるのもアレだからプールに入れとけ」って実行したら,
深緑だったプールが翌日には「マッシロ」になっていたのでビックリしました.
さながら「沈黙の春」でした.

土星で合唱

ともすれば忘れてしまいがちですが,音楽や歌って「魔法」なんですよね.
なんてことを思い出したのは「オトノハコ」を読んだから.

岩岡 ヒサエ
出版 : 講談社
ISBN : 978-4-06-375459-9
発行年月 : 2008.3

「土星マンション」の存在だけは知ってましたが、
岩岡さんの作品を読むのは初めてでした。
いいお話ですねぇ、絵が地味なだけに。
いや絵はウマイです、更に丁寧だし。
ほんわかの絵で具のつまったマンガって、
西岸良平さんを思い出しました。あの絵柄でSF…好きだ。

ゲーム代はお父さんの小遣いから引かれます

成恵の世界 10
丸川 トモヒロ著
出版 : 角川書店
発売 : 角川グループパブリッシング
サイズ : 18cm / 214p
ISBN : 978-4-04-715039-3
発行年月 : 2008.3

SFですね〜.
ほのぼの日常ラブコメSFも,
「ヘビ」の話が動き出したようです.
今巻の山場は「シリウス」と「ケーキ」と「山守」.

碧水惑星年代記
大石 まさる
出版 : 少年画報社
ISBN : 978-4-7859-2929-9
発行年月 : 2008.3

タイタンで地底海が発見されたそうですね(挨拶).
こちらはファンタジー成分がだんだん多くなってきているような.
「そっちから回って」ってのは,やはり,
国造り神話のアレなのかな?

それでも町は廻っている 4
石黒 正数
出版 : 少年画報社
ISBN : 978-4-7859-2926-8
発行年月 : 2008.5

どーでもいいことですが,
お巡りさん(松田旬作)の持ってるケータイが私のと同じでした.

ネムルバカ
石黒 正数
出版 : 徳間書店
ISBN : 978-4-19-950075-6
発行年月 : 2008.5

「それ街」も好きですが,こういうマンガが石黒さんの本領発揮ではないでしょうか?
ネムルバカ
ボクはまだ大丈夫?

狼と香辛料
支倉 凍砂著
出版 : メディアワークス
発売 : 角川書店
サイズ : 15cm / 329p
ISBN : 4-8402-3302-0
発行年月 : 2006.2

友達からのオススメで,「剣と魔法の出てこないファンタジー」と.
「序幕」が好きです.一番好き.
こういう民間伝承をモチーフにした作品は重いものでのラノベでも大好物.
ただ,私は萌えられない性質なので,
イラストは「無い」方が読みやすいです.
あと,1巻でキレイにまとまっているのですよね.
2巻以降を読むのが躊躇されます…

ご冥福を…

昨日,あちこちのニュースで流れていましたが,
SF作家のA. C. Clarkeさんが亡くなりました.
ご冥福をお祈りします.
# 最後に”e”のついているClarkeさんです.
私にとっては,もっとも影響を受けたSF作家さんです.
なので,追悼の意を込めて簡単に作品をご紹介します.

銀河帝国の崩壊
アーサー・C・クラーク著
井上 勇訳
出版 : 東京創元社
サイズ : 15cm / 212p
ISBN : 4-488-61101-X
発行年月 : 1992

「銀河帝国の崩壊」では,
数億年の時間と数千光年の空間という壮大なビジョンのなかで,
その圧倒的な孤独と,一人の少年が対峙するというものでした.
おそらくこういう作品が「クラークさんは冷たい」と云われるところなのかもしれませんが,
叙事的な表現はむしろ俳句に馴染んでいる日本人向きなのでは?とも思います.
今でもたまに読み返すとタメイキがでます.
リメイク版の「都市と星」も好き.
原題は “Against the Fall of Night”.

2010年宇宙の旅
アーサー・C・クラーク著
伊藤 典夫訳
出版 : 早川書房
サイズ : 16cm / 428p
ISBN : 4-15-011052-2
発行年月 : 1994.3

「2001年…」シリーズの書籍では,これが一番好きです.
日本語訳が出てすぐに読んだのが大学生の頃でした.
映画版は最後のメッセージに蛇足がついたことで,魅力が半減しましたが,
こちらは映画にはない中国の宇宙船が出てきます.
そして,そのエウロパでの事件が…

幼年期の終り
アーサー・C・クラーク著
福島 正実訳
出版 : 早川書房
サイズ : 16cm / 390p
ISBN : 4-15-010341-0
発行年月 : 1979.4

「幼年期の終り」は読む人を選ぶ作品ですね.
人類の最後については,常識的にはグロいだろうなぁ.
しかし,そのビジョンは衝撃的でした.
その比較では,2001年と対になる作品なのかも.
ここからは,クラークさんが影響を受けたという作品をご紹介.
O. Stapledon さんです.

最後にして最初の人類
オラフ・ステープルドン著
浜口 稔訳
出版 : 国書刊行会
サイズ : 20cm / 396p
ISBN : 4-336-04538-0
発行年月 : 2004.2

学生時代に英語版を読み始めましたが,数章で断念.
2004年にようやく日本訳が登場しようやく全文を読めました.
SFがまだ文学であった頃,未来予測がSFの使命の一つであった頃の作品.
この本が出てから80年あまり,人は何を学んできたのだろうかと考えます.
まさしく未来の歴史です.

スターメイカー
オラフ・ステープルドン著
浜口 稔訳
出版 : 国書刊行会
サイズ : 20cm / 390p
ISBN : 4-336-04621-2
発行年月 : 2004.1

こちらもスゴイ.
恐らく,これまでで最もスケールの大きな”年代記”なのではないでしょうか.
当時の宇宙観をはるかに越えています.
# 現代のそれも越えています(笑.
こちらは”宇宙の歴史”ですね.
「幼年期の終わり」の原型も見えます.
私の好みですが,紹介させていただきました.
改めてクラークさんのご冥福を祈ります.
多くの作品を,ありがとうございました.