この物語を誰かに何て紹介しよう、思った時に。
舞台は架空の世界ですが、ファンタジーというのは本質をついていないし。
歴史物、というのも体はそうですが、伝わらない。
boy meets girlという言葉では物足りない。
私は恐らく、普通よりも少しだけ「言葉」に興味があると思う。
口承の言葉の民俗に興味があるのですが、
いかんせんそれらの本って文芸に限らず学術でも少ないようです。
そんな中でタイトルは知っていた「図書館の魔女」。
あまりにストレートな表題に腰が引けて手にとっていませんでした。
大部であるので、正月休みに読もうと「欲しいものリスト」に入れっぱなし。
GW前に文庫版1,2が出てたので、これを機会にと期待せずに読み始めると…
内容もタイトル通りストレートでした。
もとより寡聞にして人文系をきちんと勉強していない私には、全てが判るわけではないですが、
あぁ、言葉で遊んでいるんだなぁ、と感じられました。
以前に菅野洋子さんの曲を聴いて、音楽で遊んでいるんだ、と思った感じに似ています。
閑話休題。
今の時代だから分る言葉・言語の理屈や道理もあると思うのです。
だから、分類するとすれば、人文科学小説になるのかなぁ?
その考えが正しければ、これからももっと深い言葉の物語が出てくる可能性もあるわけですね。
勝手に期待して、首を長くして待ってみます。