例えそれが現実逃避だとしても

クラバート
オトフリート=プロイスラー作
ヘルベルト=ホルツィング絵
中村 浩三訳
出版 : 偕成社
サイズ : 20cm / 383p
ISBN : 978-4-03-726110-8
発行年月 : 1986.2

いつだったか、どこかでこのタイトルを知り、
いつか読もうと思ってたら、近くの本屋で見つけました。
先週末に買ってから読み始めるまでに一週間かかりましたが。
とよ田 みのる 「友達100人できるかな 2」で見たんだった。
できれば、小学生のころに読みたかったなぁ。
その頃の私はSF一辺倒でファンタジーは読んでなかったけど。
「TISTA」がらみで一週間ほどちょっとテンション低かった、
読み終えたら少し持ち直した感じです。
でも、考えてみれば「うつ」になる前、小さい頃から、
本読んでテンション上がったり下がったり普通にしてましたね。
あ、この作者は「大泥棒ホッツェンプロッツ」の人だった。

そこにあるものが絶望だけだとしたら

TISTA 1
遠藤 達哉
出版 : 集英社
ISBN : 978-4-08-874490-2
発行年月 : 2008.6
TISTA 2
遠藤 達哉
出版 : 集英社
ISBN : 978-4-08-874570-1
発行年月 : 2008.9

感想がこの文章の目的ではないので、内容については、勝手ながら次をご覧下さい。
たまごまごごはん 未来が明るいほどに、広がる少女の闇。ジャンプSQ「TISTA」
いいマンガなんです。
以下は、「うつ」の私の自分語りなので、
「TISTA」に興味を持った方は先を読まないことをお勧めします。
連載時にちょっと気になっていたんですが、
何か引っかかるところがあってそのときはスルー。
実のところ、先週まで忘れていました。
先週末に「TISTA」を買ってきて読みました。
ちゃんと読んだのは初めてです。
それから一週間、かなりトーンダウン、ちょっと落ち込みました。
「TISTA」は哀しい物語です。
主人公のティスタ・ロウンは大学教育学部の1年生。
それと同時に教会の裏の組織の騎士として、
彼らの言う「悪人」を暗殺するスナイパーとして活動しています。
幼い頃、強盗に両親を殺され教会に引き取られ、
騎士として育てられるそれは逆らえない運命であるだけではありません。
両親に虐待され、その死を望んだ彼女は自らの罪を背負いつづけます。
そして、出会ったアーティーに感情を揺すぶられるティスタ。
しかしそれは恋ですらありません。
物語は非情に展開し、ティスタは半死半生で逮捕されます。
けれど、最後のそこには救いがありました。
私が落ち込んだのは、このお話が哀しいからではありませんでした。
ティスタが誰かに似ていると思っていたのですが、
最後まで読んで気がついたときに、少し驚きました。
私が考えていた物語の主人公に似ていたんです。
彼女リアーフは幼い頃に両親と姉妹を失い孤独の身となります。
厳しい生活の中で、やがてリアーフは自らの感情を閉ざし、
瞳からは色を失い、女であること(月のもの)も亡くし、
まるで機械のように使命を真っ当しようとします。
そして、それが成されたとき、彼女には何も残りませんでした。
そう、リアーフには救いがないのです。
別の物語のなかで間接的に出てくるリアーフ、
なぜ彼女はそのような運命に出会ったのか、
遡って考えていったのが、リアーフの物語でした。
この物語の骨格がまとまったとき、
私は自分がなんて残酷なんだろうと思いました。
高校生の頃から物語を考えるようになりました。
箱庭療法のように、自分が何を感じているのか、
考えているのか、振り返ってみるとその時の自分が分かります。
意識的にそういうことをしていました。
プロの物書きになるつもりはなかったので、
これらの物語を読んだ人がどんな印象を受けるか、
とかそんなことは考えたことがありませんでした。
せいぜいプロット程度にまとめて、
web日記に載せていましたが、
これって何なんでしょうね。
そして救いのない物語を造っている私って。
ゆっくり考えていきます。

夏バテ終了予告

この一月ほど、ちょっと体調も悪く、いわゆる夏バテでした。
クーラーのある生活を始めて10年あまり、
今年の猛暑は酷く、一月半ほど夜もクーラーをかけて生活していました。
あいかわらずクーラーが苦手なため、
疲労がどんどん積み重なる感じで、どうにも…
ちょっと頭痛もぶり返していました。
平時に飲んでる薬は減っているんですが。
会社は普通にクーラーが効いているので、
夜はそれより低い温度に設定するのですが、そのため外気との差がきつくなる。
自然だと夜はゆっくりと気温が下がって、
朝は夜明けと共に気温が上がります。
クーラーは一定気温なので、自然のリズムがなくて非常にしんどい。
# 最新のクーラーにはそういう機能もあるのかな?
ここ数日はやっと夜は涼しくなり、クーラーなしで快眠できるようになりました。
今週末は様子見のため部屋でゆっくり静養しましたが、
来週からはまた自転車復活する所存です。
こんな夏が続かないか、クーラーがこの世から消えるか、
どちらかが実現してほしいと切に願っております、
いやマジで。

とりあえず

今日から、通常勤務に戻りました。
色々とご心配を掛けたと思いますが、とりあえず一歩。
まだ時々頭痛はするし、
創作意欲はまだ低いですが、
ゆっくりあせらず行くつもりです。
ていうか、すっかり朝型に戻ったので、
夜がほんとに弱くなりました。

満たすモノ

とらドラ! 10 電撃文庫
竹宮 ゆゆこ著
出版 : アスキー・メディアワークス
発売 : 角川グループパブリッシング
サイズ : 15cm / 246p
ISBN : 978-4-04-867593-2
発行年月 : 2009.3

GWに見たアニメ版の原作です。
10巻で完結でしたが、一気に読みました。
何だろう、ラノベとか純文学とかレッテルはどうでもいいのですが、
作者の登場人物への愛があるよね。
主役ではない人たちにもそれぞれ、まぁ色々あるわけで、
「書き割り」ではないわけです。
そんな当たり前の物語、
当たり前のボーイ ミーツ ガール
冒頭の一節を読んで、あぁ、いいなぁ、と思いました。
『ーーこの世界の誰一人、見たことがないものがある。
それは優しくて、とても甘い。
多分、見ることができたなら、誰もがそれを欲しがるはずだ。
だからこそ、誰もそれを見たことがない。
そう簡単には手に入れられないように、世界はそれを隠したのだ。
だけどいつかは、誰かが見つける。
手に入れるべきたった一人が、ちゃんとそれを見つけられる。
そういうふうになっている。』
(c) 竹宮ゆゆこ
物語の最後で、再びこの一節が繰り返されます。
やっぱり、いいなぁ、と思いました。
私はいまだ鬱です。
自分の中のある部分が、すっかり「空っぽ」になっています。
そして、その部分を埋めるのにはかなり時間がかかると思います。
今までずっと好きで、自然と自分の中から出てきた物語。
きちんとした形をとらず人に見せられたものではないけれど、
まぎれもなく自分の一部であった物語。
どこかでバランスを崩し、まだ物語が出てこない。
私の中のどこかの器が空っぽになって、
まだ満たされるのを待っている。
その場所を、満たすべき方法を探って足掻いているのが今の自分です。
この物語を読んで、少しヒントが見つかったような気がします。

形にならない何か




リハビリの準備。
最近は古い本をまとめて読んでましたが、
結局、「自分のルーツを見直して、自分を再構成しようとしている」気がする。
プチ自分探しですか(笑。
何となく思ったのでメモ。

復帰します

とりあえず、明日から職場に復帰します。
初めは隔日で、その後様子をみながらという予定です。
頭痛は大分収まりましたが、
長時間集中するとちょっとキツいかな。
メリハリつけてやろうと思います。
心配をかけたのでご報告まで。

ちょっとその後

「うつ」ですが、最近ちょっと気分が上向いてきました。
ちょっと整理してみると、
「作業」はほぼこれまで通り問題なくできてます。
食事を作るのもだいたい1時間で終わる。
自転車の整備も手が覚えてる作業です。
部屋の片付け(1年ほど前から物をどんどん減らすようにしている)も、
1時間ずつやる。
それに対して、集中力が続かないです。
作業にしても2時間くらいで疲れてしまう。
「新しいこと」は公私とも何事もやる気が起きない。
平素は週に2冊くらい本(マンガやラノベが多いですが)読んでいたのが、
「うつ」になってからほとんど読まなくなりました。
先週くらいまでは特定の3冊のマンガを順繰りに読んでました、
他の本が重くて受け付けないような感じでした。
先週後半から、マンガや軽い本を読み始めて、
新しく買った本や少し重い本も時々読めるようになりました。
技術系の本とか、覚えるのはさすがにしんどいですが。
# 高校生のころは身につくように、できるだけ暗記しないように勉強してたので。
分析はともかく、
とりあえず、そんな現状かな。

祖父の足跡

気分転換にいままで手を付けられずにいた、祖父の足趾を追っています。
祖父は二人共戦争後すぐに亡くなり、私は合ったことはおろか記憶すらもありません。
特に父方の祖父は徴兵の後に職業軍人になり、
私が太平洋戦争と向き合うときに、どうしても避けられない事でした。
事情があり、祖父の遺品などがなく、何も分からない状態だったのですが、
今回色々と聞いてみると、県庁に資料が残っていることが分かりました。
実際に見られるのは3ヶ月後になるそうです。
どれだけの情報が残っているのか分かりませんが、
今調べておかないと、このまま人知れず消えて行ってしまうのでしょうね。
ちゃんと調べて残しておきたいと思います。
このことで、少し気持ちが上向きになってきた気がします。

うつ ー現状について

前に書いてから間が空きましたが、
現状についてちょっと整理してみました。
■体力的な面
ほぼ問題ありません。
しかし、「うつ」は心因的なものですがその影響は体にでています。
・偏頭痛が多い。
・眠い。
・平衡感覚が若干弱くなっている。
普通の頭痛は以前から月に一度位はしてました。
朝軽い頭痛がある場合は、寝ているよりも会社で仕事をしている方が早く治る感じでした。
現在は、時々偏頭痛がします。
途中から頭痛の薬も処方してもらっています。
眠さは、薬の副作用が主だそうです。
平衡感覚ですが、部屋の掃除をしているときに普段よりフラっとしたことが多かった。
運動は、前は週一で走っていた自転車を週二くらいで以前より多いです。
詳しく聞いていませんが薬の影響かも。
なので、車の運転は普段よりも慎重にするように心がけています。
■精神的な面
はっきりしているのが、
「クリエイティブが作業ができない/する気がおきない。」ことです。
仕事もそうなのですが、
趣味でも新しいことができません。
診断を受けたときに簡単な記憶力のテストを受けました。
自分では気がついていませんでしたが、
驚くほど物覚えが悪くなっています。
ただ、日常生活には問題ないレベルです。
(そうであれば気がついていたでしょう。)
ルーチンワークはほとんど問題ありません。
ほぼ三食自炊してますが、全然苦になりません。
ただ手を動かしているのがいいようです。
気分を変えようと部屋の模様替えをしたので、掃除はむしろいつもよりやってます。
ただ、模様替えの「作業」は進みますが、「予定」がなかなか立てられませんでした。
普段とはまったく逆ですが、考えることに自然とブレーキがかかっている感じです。
感情については自分自身は「何も変わっていない」と思ってます。
映画を見て泣いたり、
TVでお笑いを見て笑ったり、
そんなところはいつもと同じ。
波があるのは、「積極的にそういうことをしようとするか」というところです。
一ヶ月の休みがあれば、4,5日くらいの旅行に行こうかと普段は思いますが、
この休みでは、家族サービス(両親)で一泊旅行に一度行っただけ。
自転車も時間があったので色々行けたはずなのですが、
結局、いつものコースだけでした。
この波をコントロールしようとすると無理がくるようです。
会社を休む前のころは、仕事中はテンションをあげていたので、
帰宅後テンションが下がり、ストレスがだんだん溜まっていきました。
なので、今はテンションが下がったときは無理に何もせず、
部屋で静かに音楽を聞いたりしています。