平均点よりちょっと上

私の成績は平均点よりちょっと上。
いつもそこそこで目立たない。
体育は少しひどいけど。
料理の腕前も平均点よりちょっと上。
とは言っても自称だけど。
でも、ほとんど毎晩作ってるからいいよね。
けれどお菓子は少し違うよ。
おさんどんは目分量でいいけれど、
甘味には計量が欠かせない。
弟たちを実験台と味見させる。
今日のクッキーは平均点よりちょっと上。
今の実力ではこんなもの。
私みたいなこんなクッキー、
明日は先輩にプレゼント。


今晩の親子丼は平均点よりちょっと上、記念
でもゴマ油たらすの忘れた。

やっぱりモカが好き

新しいコーヒーの袋を開けた。
袋の中に鼻を突っ込み、思うさま香りをかぐ。
開けるだけでうっとりになれる。
なんて安上がりな幸せだろう。
グラインダに豆を投入して、
ゴリゴリとハンドル回し、
香り立つ匂いに、再び鼻孔がふくらむ。
お高い豆でなくて良いの。
スーパーのお徳用でも十二分。
やっぱりモカよね、柔らかい味わいが最高じゃん。
モカって名前もね、可愛らしくていいじゃない。
キリマンジャロなんてさ、
一体何語よ、って感じよね。
ブルーマウンテンてば、祖母方の苗字なの。
紙のフィルタの挽いた豆をならして、
笛吹きケトルの沸いたお湯を注ぎ込む。
一杯目は砂糖ナシで口を付ける。
甘くないのがいいよね。
初キッスはモカの味、
ちょっと調子に乗り過ぎた?


新しいコーヒーの袋を開けた記念
久しぶりに高い豆を買ったので、ちょっと妄想してみた。

もう少しだけ、降っていて

今年は猛暑で夏が熱い。
夕立ちがくれば涼しいけれど、
流石にこの暑さでは蒸し蒸しが増すだけね。
だからというわけじゃないけれど、
人より少し遅い盆休みに、クーラーの効いた部屋の中で、
ホットコーヒーを手に土砂降りの外を眺めていた。
郊外の住宅地の外れなので、
この時間はまだ帰宅する大人も少ない。
時々、部活帰りだろう高校生たちが、
傘を片手に急ぎ足で通り過ぎていく。
今日はちょっとすごい雨足だけれど、
ゲリラ豪雨というよりは、やっぱり夕立ちかしらね。
若さはバカさだ。
やべーやべー言いながら、傘もささずに、
自転車でかけていく男の子たち。
言葉とは裏腹に、楽しそうな顔で笑っている。
上を向いて口をいっぱいに開けているバカもいるぞ。
サッカー部のユニフォームとマネージャかな、の相合傘。
こちらは仲良くゆっくりと歩いている。
なかなか視界から消えてくれないので、
ちょっとだけ、うらやましいと思ったり。
あと1時間もすれば彼が帰ってくるのにね。


夕立ち記念
今日はすごい夕立ちだった。

夏に負ける

クソッ、夏に負けたぜ。
女のくせに口汚いといわれるが、
実のところ、品が無いのでしょうがない。
今年の夏はラブラブなハズだった。
5月、ターゲットをヤツに決めた
6月、何気に話しかけ攻勢
7月、梅雨の間にアタック
8月は海で遊びまくる。
キャッキャうふふはキャラじゃないので勘弁な。
パーフェクトな計画だったけどよぉ。
空梅雨がまずかった。
相合傘のチャンスを逃がしちまったよ。
開けてすぐ海開きだろ、時すでに遅し。
オレは残念水着なんだな。
中学で水泳やってたから、
競泳水着が泳ぎやすくてイイんだよ。
サキは特殊な需要があるからヤメろと言うし、
一緒に行って買ったビキニは寸胴なオレには優しくない。
サキはいいよな、胸もクビレもあるしな。
オレには脚がキレイと言ってくれるが、
高校生はフクラハギなんか見ねえって。
ええクソ、夏祭りに浴衣でアタックだ。


残暑お見舞い記念
朝、タイトルを思いついて、
書き終わったら変な話になってた?
あれ?、コレ の続きかな。

時給ミルキー1個

時給ミルキー1個
それが今日の荷運びに対する、私の値段だ。
大学、理系でも実験系では物を右左に動かすことも多い。
試料だったり、装置だったり、本だったり。
学科の共有物の場合には大変だ。
事務職員のお姉さん一人では、とても手が足りないので、
順番に講座を巡ってのお手伝いになる。
例えば、今日の私たちのように。
誰が言いだしたのか、皆は彼女を『姉(ねえ)さん』と呼ぶ。
どちらかといえばサバサバした性格だが、
アネキ肌やガテン系というほどでもないと思うのだが。
学生の私たちより少し年上という距離感からだろうか?
近くて、ちょっと遠い感じなのかもしれない。
こうして、私たちはお手伝いに駆りだされるのだが、
それが終わると『姉さん』は一人ずつにアメ玉をくれる。
ミルキーだったり、コーラ味だったり、
時にはキャラメルだったり、オカキだったりする。
特にこだわりはないらしい。
隣の講座のヤツが
「アメより焼肉がいい」
と言ったら、ニッコリ笑って軽くゲンコツをくれたそうだ。
これは院生から聞いたのだけど、
アメ玉代は講座費ではなく『姉さん』のポケットマネーだという。
Kと私はよく学科準備室へ遊びに行く。
そして『姉さん』とおしゃべりする。
『姉さん』はまた来たか、と手を休めることなく、
けれど話には付き合ってくれる。
Kがトイレに出て行って二人になった時、
会話が途切れて、私はアメ玉の入ったバスケットに眼がいった。
「お姉ちゃん、これ一個ちょうだい。」
『姉さん』は
「食べたかったら、手伝いしなさい。」
と笑った。
後で気が付いたのだけれど、
私には姉がいる。
もちろん、『姉さん』とは別人だ。


ミルキーもらったよ記念
一部実話が混じってます。

洗濯欲

洗濯物がない!
もとい,センタクできるものがない.
夏場のいいところは
センタクものがすぐに乾くこと
部屋干ししても アノいやな臭いもつきません
梅雨時に貯まったジメジメも吹き飛ぶね!
なので,うれしくてついつい洗濯機を回してしまう
ふと気が付くと
洗うものがない.
心待ちにしていたモータの回転音を何で代替できる?
この情熱をドコにぶつけたらいい?
何も下げるもののない物干し竿のやるせなさ
ああ,カンカン照りの晴天がうらめしい
こんな日には思い切り汗をかいて
明日のセンタクものを沢山こさえてやる


洗濯物がない記念
料理欲より先に書いてたけど忘れてた.

ひかりません

夏の日差しは厳しいぜ
友達と行った夏祭りは小学生
ゆかたで前髪を上げてみた
次の日から「でこめがね」と呼ばれ
一週間もしないうちに「でこ」で定着した
他のクラスの知り合いからも
プールの授業はちょっとヤかな
キャップをかぶるとよく分かる
中学校の時「ヒタイ ヒロシ」と名付けられ
その夏の注目を集めたものさ
風邪が流行る時期には
「熱計らせて」
と友達が額を寄せてくるし
昨日,部活の朝練で
「アンタのオデコは光りそうだな」
と同じクラスの男子に言われた


夏の日差しは厳しいぜ記念

コンロのカマスが焼けるまで.

重大発表がありますと宣言したので,
今日はちょっといつもと違う.
彼の部屋で週に一度の食事.
出不精で遊び下手な私たちは,
何気に会話も途絶えがち.
もう5年になるのね.
お味噌を溶かしながら ふと思う.
プロポーズはいつかしら?
アナタはのんきにTVでナイターを見てる.
水曜に一人で行って確かめた,
産婦人科は緊張したんだから.
もう少しだけ待っててね.
コンロのカマスが焼けるまで.


カマスおいしかった記念
小振りだけど3尾162円の水カマスがおいしかったよ.

料理欲

「なにこれ,おいしそー」
というのが食欲ならば,
「うわ,これどうやって作るの?」
が料理欲.
順番で考えると,
まず料理欲があって何かしら作る.
それを食べることで食欲が満たされる.
つまるところ,
料理欲は食欲に先立つものであり,
人の持っている最も大きな欲だ.
食欲は己の胃袋を満たすものだが,
料理欲は自らのみならず,
他人の幸せをももたらしてくれる.
こんな欲深かな人類だもの,
世界が平和にならないはずがないよね.


カボチャおいしいよね記念

カボチャがおいしいよね!
と書き出したのに.
世界が平和にならざるを得ないことを,
理論的に導きだしてしまった.

いつか笑って歌える日

ゴメンネ今は
まだ歌えない
声が震えてしまうから
ポッカリ空いた心の隙間は
広くて向こう側が見えないの
こんなにアナタを好きなのに
今はまだ早すぎる
沢山の時間と多くの出会いが
ゆっくりと傷をふさぐまで
でもいつか時が来て
笑顔でアナタを声に載せる
きっと笑って歌えるよ
だからゴメンネ
今はただ
心の中で歌うから


ハナノイロ」好き記念
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